8.19(FRI)令和4年度夏季ゼミナール開催

8月19日(金)に令和4年度岐阜県小図・中美研合同夏季ゼミナールを開催しました。
当日の参加人数は,約160人でした。多くの皆さんに参加いただき,ありがとうございました。

研究部からは,県研究の方針についての話と,飛騨地区の中学校研究調査委員,槇本賢司先生より実践報告の発表がありました。地域に伝わる昔話を「もののつながり」としてテーマ化し,物語の「お面」に表す題材にアレンジされました。子どもたちは物語から感じたことを,思い思いの形や色にしてお面に表していました。
さらに,お面を被った自分を撮影した写真を使い,写真から「広がる世界」を絵に話す題材とつなぐ題材を実践されています。自分達と地域とのつながりの中で,表したいことを生み出しながら,主体的に取り組もうとする子どもたちの姿が印象的でした。

指導・講評は,県教育委員会より清水也人先生にお話いただきました。
岐阜県の図工・美術にかかわる先生たちの,意図的な「つながり」づくりの成果を評価くださり,夏季ゼミの開催と多くの先生方の参加についてもお喜びの声をいただきました。
意欲的な実践の評価をいただきつつ,題材における育てたい資質・能力について,指導者が「この題材でどの力をつけるのか」学習指導要領の付録「教科の目標,各学年の目標及び内容の系統表」(例 文部科学省ページより『学習指導要領 美術編』P160参照)を確認し,明確に位置づけることの重要性をご指摘いただきました。

また,今年度11月2日に開催予定の「西濃大会」について,西濃大会研究部よりご紹介いただきました。西濃大会に向けての取組では,「つながりの中で,主体的に色や形などと豊かに関わることを通して,確かな技能と豊かな発想や構想で造形活動に生き生きと取り組む子どもの育成」という主題のもと,西濃地区各市が協力して実践を進めていらっしゃいます。
西濃大会当日はリモートの開催になりますが,今から楽しみになる内容でした。申し込みを含む2次案内は,9月以降に配付予定です。

後半は,岐阜県美術館,副館長兼学芸部長の正村美里様よりご講演いただきました。
美術館が博物館として取り組んでいる業務についての紹介と,学校など地域とのつながりづくりをどのように進めているか,具体的な事例や取組をもとにお話いただきました。
1時間があっという間に過ぎてしまう興味深いお話に,参加された先生方からは,

学校の立場だけでなく,美術館の立場からのお話が聞けてとても興味深く感じました。

記念公演がとても良かったです。子どもたちを連れて美術館に行きたくなりました。

美術館の魅力がよく伝わりました。ミュージアムショップのことなども知りたいです。「ミュージアムの女」は美術専門以外の先生から教えていただきました。興味深いです。

など,たくさんの感想をいただいております。美術館を活用した,本物の作品とつながる学びも進めていきたいですね。なお,正村美里様より講演の補足資料として,以下をご紹介いたします。

岐阜県の図工・美術にかかわる先生方との「つながり」を実感できる夏季ゼミになったこと,本部役員一同嬉しく思っております。2学期も「ひとりひとりに『つくる喜び』を」広げていける取組を進めていきましょう!

文責:中美主務 田村

Tamura(中美主務)

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